帝王学と聞くと、みんなは何を思い浮かべる?
アドルフ・ヒトラーか? 秦の始皇帝か?
国民を恐怖で支配し、恐ろしい武力を持ち、侵略戦争を繰り返すような暴君を想像するんじゃないかな。
だが実はまったく違う。違うどころか真逆って話しだ。
帝王学ってのはいわば、最強の成功哲学である。
自分が金持ちになるとかそういう小さい話しではなく、国を長期的に繁栄豊させる方法論だ。
つまり帝王学とは、平和で豊かな国造りを目指すものであり、良き帝王というのは、それを実行できる人間てことだな。
史上最高の帝王と言われているのは、中国が最も豊かで栄えた時代、“唐”の時代を作り上げた李世民だ。
この李世民が行った政治の要点をまとめた書物があり、これが“貞観政要”といって、帝王学のバイブルになっている。
驚くべきことに、そこに記されているのは、いかに謙虚でいられるかという方法に尽きる。
国が滅んだり国民が貧しいときってのは、帝王が暴君になったときだ。
王が私利私欲をこやし、美女をはべらかし、贅の限りを尽くすとき。
それでだいたい国は終わる。
だから李世民は恐れた。過去の皇帝達のように、自分もそんな暴君になり国を滅ぼしてしまうのではないかと。
自分が暴走しないようにするにはどうすればいいかと、徹底的に考えた。
そして出した結論が、自分が欲望に走ったときに、自分を叱り止めてくれる側近をつくることだった。
そして8人の側近に、自分を常に叱ってくれと頼んだ。それがあなたたちの最大の仕事であると。
そしてこの貞観政要には、常に過ちを犯し、間違いまくり、叱られつづける皇帝の姿が記されている。
少しでも贅沢しはじめたら側近が叱り、正し、皇帝が謝り、心をあらためる。
ただただ、その繰り返しだ。
やばすぎる本だろ。それが最強の帝王学のバイブルなんてよ。
だが事実、この皇帝がつくった唐は、300年も繁栄し続けた。
そしてこの貞観政要をチンギス・ハーンも愛読し、史上最大の国土を持つモンゴル帝国を作り上げた。
そして日本にもこの貞観政要が伝わり、それを愛読した徳川家康は江戸時代をつくり、これも同じく300年繁栄した。
つまりこの貞観政要という帝王学のバイブルは、国を300年繁栄させるという実績がある本なんだ。
ちなみに、孫正義もこの本を愛読しているらしい。
そして俺の愛読書でもある。
俺は帝王でもないし、時代も違う。
ただ思うのは、いかに謙虚でいられるか。贅沢をしないか。
それが自分と自分の周りの人を1番豊かにすることなんだろう。
ポイントは謙虚で居続けることは誰にも出来ないということ。
いつだって人は間違えるから、そのときに自分を叱ってくれる人がいるかどうかだ。
大人になるとなかなかいねえよな。
だから結婚することは大切なんだ。俺はいつもカミさんに叱られてるぜ。
そのたびに謝罪をして心を改める。
その繰り返しこそが最も豊かになる道だと知ってるから。
みんなは誰かに叱られてるか?
誰にも叱られてねえなら、俺が代わりに叱ってやるからいつでも言ってくれ。
長くなって悪かったな。
じゃあ、今日もガッツリ稼ごうぜ。
Good Luck🐯