外厩

たまには競馬の話でもするか。

なんで競馬の話をしないのかって言うと、しても結果に繋がらねえからだな。

知りすぎたせいで考え過ぎたり迷ったりってのは人間よくある。とくに賢い人ほどそうなる。

俺はアホで行動力しかないタイプだからいいけど、だいたいの人が考えた上で行動したいと考える。

前にもここで書いた通り、正解は「行動してから考える」だ。

なぜなら考えたって分からねえことは考えたって分からねえからだ。

むしろ考えたことで裏目ったりする。そして何より、行動してからしか見えてこないものもある。

だが俺は常に変化を求める。実はこの考えすらも古いのかもしれないし、脳の味変も大事だよな。

前置きが長くなったが本題だ。

競馬を多少知ってる人なら分かるだろうが、競走馬のトレーニングセンターってのがある。

日本なら美浦と栗東の2つ。いわゆる厩舎ってのがここにあって、調教が行われたりする。

だから昔はこの周りにブローカーやら裏の人間が住みついてたって言うぜ。

厩務員や調教師といった連中がトレセンまわりに飲みにいくから、そこで仲良くなって情報引き出すためとかな。

まあ、俺もその時代の人間じゃねえからどういうテンション感なのか分からねえが、そういったことが確かにあったそうだ。

で、時代が変わるのが2003年に導入された外厩制度ってやつだ。

美浦や栗東”以外”の厩舎だから外厩。

美浦栗東のトレセンはJRAが管理している公営施設で、外厩の運営は民間だ。

有名なところだとNF天栄とかしがらき。聞いたことあるだろ?

で、その後はすぐに牧場も民間が認定されて、競馬は官から民の時代に入った。

資本力のあるグループが立派な牧場と厩舎とトレーニング施設をつくり、そこで育った馬がとにかく勝ちまくるようになったんだ。

その代表格がノーザンファームであり、社台グループ。

社台が競馬界に資本主義の大きな流れをつくり、業界を牽引してきた。

馬主別の勝利数でみりゃ、サンデーレーシングが10年以上ずっと1位。

サンデーは社台グループでありノーザンの生産場を中心に扱う一口馬主クラブだ。

ようは勝ちたいならここの馬を買うのがいいんだが、当然人気で実績積まないといい馬は買わせて貰えねえ。

ロレックスとかオーデマ・ピゲと同じ商法だよな。

とにかく商売上手で、商売が上手だから設備投資に金がかけれる。だから勝てるし、さらに金になる。

なにごとも「論語と算盤」ってことだ。

理念だけ一人前でも何も成し遂げられねえ。なにかを成し遂げたいなら経済もセットで考えろってのは、俺が最も大切にしてる考えでもある。

話を戻すと、美浦や栗東のトレセンってのは”みんなが使える施設”だったが、外厩は一部の関係者以外は立ち入れない施設になった。

その中では最新のサラブレッド育成や調教が行われていて、それこそが勝利の鍵であり、企業秘密であり、金の成る木になっている。

外厩はブラックボックスであり、その内部情報に高い価値が付くのは至極当然の流れだった。

金を払ってでも中の情報が欲しい人間は山程いる。内部にも金が欲しい奴がいる。

そういうところから流れた情報を元に、競馬情報ってのは作られる。

もちろんバレたら金銭的にも社会的にもとてつもない制裁をくらう。

だから有力な情報ってのは貴重だし、俺たちは金という対価を支払いそれを手に入れる。

普段はなかなか気づけねえものだが、一つの競馬情報をつくるにもとてつもないリスクが伴ってるはずだ。

もちろん情報の出どころは外厩だけじゃないんだが、今回は一つの例として話してみた。

普段は馬鹿みてえなこと言ってる俺だが、競馬情報の構造に関しては誰よりも調べているという自負がある。

それをいちいちアピールなんてしねえが、わりと真面目にやってんだぜ。

Good Luck🐯

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